ビタミンCを発見したノーベル賞学者の忠告

2011.06.23

セント・ジェルジはビタミンCの発見者でノーベル賞も受賞しましたが、あることに気づいていました。彼は、自分か分離し化学構造を決定したビタミンC単独よりもそのビタミンCを含む食べ物、例えばレモンを与えたほうが、治療効果が大きいことに気づいていたのです。その後レモンからビタミンPを発見し、ビタミンPには、血管を強くする働きがあることが分かりました。しかしそれだけではなかったのです。彼はたびたび、ビタミンCだけを摂るよりもレモンなどビタミンCを含む食べ物を食べなさいと人に勧めていました。しかしビタミンの発見ラッシュの中で、彼の言葉に耳を傾ける者はいませんでした。分離されたビタミンだけに価値があり、食べ物の残りの部分には何の価値もないというのが当時の考えでした。不純物のない純粋な物質に最大の価値があったのです。セント・ジェルジの忠告の意味が最近になってようやく少しずつ分かってきました。食べ物全体の栄養素としての価値は、そこから分離精製された栄養素の価値をはるかに上回るのです。その理由のすべてはまだ解明されていませんが、1999年にノーベル医学生理学賞を与えられた理論がその理由の一部を説明しています。