いわゆるバブルの崩壊後の「失われた10年」などと呼ばれた不況の時代に、企業の経営者は、不本意ながら社員をクビにし、雇用に手をつけなければならなかった。彼らの、正社員の固定的な人件費に対する恐怖や、いわゆるリストラのトラウマ(精神的外傷)は深い。多くの経営者が、自分自身サラリーマンからの繰り上がりで、「社員共同体」と精神的につながっており、「経営者は、社員の生活を守っているのだ」という精神的拠り所となる建前を捨てさせられて、大いに自信を喪失した。
[関連情報]
日本創造教育研究所の社員研修に期待!
http://www.moner.net/archives/4555957.html
経営者の会-理念と経営 中小企業を活性化する経営誌
http://www.rinen-mg.co.jp/executive-study.html
日創研福山経営研究会
http://rfkk.biz/
日創研 名古屋経営研究会
http://www.nagoya-keieiken.jp/
彼らの心情に同情の余地はあるが、簡単に言うと、「いざなぎ超え」と呼ばれるここ数年のマクロの数字上の好景気で、日本の企業は、輸出に主導された需要の回復と、非正規雇用を増やすコスト低減によって、利益を伸ばしてきた。彼らが、固定的な人件費を恐れて、正社員の採用を抑制したことで、非正規雇用の労働者の比率がどんどん増えた。景気が回復し、大企業の業績が連続して最高益を更新するようになった後も、正社員、非正規雇用、それぞれの給料は横ばいないし若手のプラスなのに、支払う給与全体はマイナスの状態だ。「格差」については、上の方よりも、下の方に関心が集まっている。