今回、私は冒頭から受験に勝利するための話を繰り出しています。こういう話題になると、必ず「行き過ぎた競争はよくない」「小さな子どもに競争させるのはかわいそう」などという批判をいただくんですね。野球やサッカーといったスポーツで、勝利を目指し、一心不乱に打ち込んでも批判されませんが、こと勉強になると周囲はいい顔をしないのです。でも、目標に向かって努力するという行動には、そんな単純な「感想」では見えてこない、教育的な意義があると私は確信しています。そもそも、日本という社会は競争に覆われています。無事に大学を卒業しても、就職試験で競争。入社しても社内で競争。社外に出れば、もっと競争です。そして今、小学六年生たちが直面している受験は、確かに「競争」の最たるものです。入学できる子どもの数は決まっていて、テストの点数で上からとっていきます。従って、少しでもよい点数をとって、競争に勝ち抜かなければなりません。しかも競争は、子どもが学校を卒業しても永遠に繰り返されますから、将来に備えて、この競争に慣れておくことが必要なんです。競争して、ときに勝つこともあれば、負けることもある。でも、リベンジする過程で自分の可能性を広げていく。経験を重ねていくたびに、子どもたちは実にいろんな感情や発想を学んで、ある意味、すごく刺激的な教育なんですね。