セットポイントをそれほど上昇させる

2011.09.16

「結果が遅れるほど、連想関係も弱くなる」というルールである。パブロフの実験では、ベル(シグナル)を鳴らした直後にエサ(結果)が与えられた。もしもベル(シグナル)を鳴らしてから何分も経った後に、エサ(結果)が出されていたら、イヌはベルの音を聞いてエサを連想しなかっただろう。このルールを、味とカロリーとの関係に応用してみよう。すると「食べ物の消化に時間がかかるほど、味とカロリーとの連想関係も弱くなる」ある食べ物の消化に時聞かかかれば、それだけ脳が食べ物に含まれるカロリーを感知するまでに時間がかかるからだ。つまり、シグナル(味)が発せられてから、結果(カロリー)が出るまでのあいだに、大きな時間差を生じさせればいいわけだ。低炭水化物ダイエットや「良い」炭水化物を摂取するダイエットが効果的なのは、このためだろう。こうしたダイエットでは、消化しやすい食べ物(パンなど)の代わりに、消化しにくい食べ物(野菜など)を摂るからだ。消化に時間がかかる食べ物は、味とカロリーとの連想関係が弱いので、セットポイントをそれほど上昇させることがない。