精油の薬効が作用して鎮痛効果

2011.06.13

「ヘルニア」とは、「本来あるべき場所からはみ出してしまう」現象をいい、これが背骨(脊柱)の椎間板に起こったものを椎間板ヘルニアと呼びます。背骨は一本の骨の柱ではなく、椎体(脊椎)と呼ばれる骨がいくつも連結してできています。この椎体と椎体の間にあって、背骨に加わるしょうクをやわらげるクッションの働きをしている円板状の軟骨が、椎間板です。椎間板の中心には、髄核と呼ばれるゼラチン様のやわらかい組織があり、その周囲を線維輪という強い組織が包んでいます。このように椎間板の内部が、頑丈かつ弾力性に富む構造になっているおかげで、背骨は全身の重量を支えながら、曲げたり伸ばしたりといった動作に耐えることができるのです。ところが、激しい運動をしたり重いものを持ち上げたりしたときに、椎間板に負担がかかると線維輪に傷がつき、中から髄核の一部がはみ出してしまいます。はみ出た髄核が神経を圧迫し、腰に激しい痛みが生じたり、下肢(両脚)にしびれやこわばりが起こります。急性期では、あまりの痛みに身動きもできなくなる場合があります。椎間板ヘルニアは、背骨のどこにでも起こる可能性があるのですが、頻発するのは腰椎のヘルニアで、二十〜三十代の若い男性にとくに多くみられます。重いものをいきなり持ち上げたり、腰をひねったりという不自然な姿勢をとったときに、俗にいう「ぎっくり腰」として発症します。ぎっくり腰は腰の筋肉が原因でも起こりますが、ヘルニアが原因の場合は、腰痛のほか下肢の痛みやしびれなどが合併することがあります。治療は安静を保つことを原則とし、痛みを取るために神経ブロックを行います。これに加えて消炎・鎮痛作用のある精油を何種類かブレンドして患部に塗布すると治癒が早まります。
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