毛髪検査とからだの中の毒素の量

2011.04.20

デトックス治療を始める場合、体にどれくらいの毒素が溜まっているのか調べる必要がある。そのためには毛髪検査と言って、髪の毛のサンプルを取ってその中に溜まっている水銀、鉛、ヒ素などの毒素を分析する。毒のない人は治療する必要はないのだが、大半の現代人ではこれらの毒素が警告レベルまで溜まっていることが少なくない。特にタバコを吸う人やマクロなどの大型の魚を日常食べる人は要注意だ。日本人の場合、魚介類を食べる人が多いので米国人と比べると水銀の量が平均で10倍近く蓄積されているというのは恐ろしい事実だ。この水銀が許容量を超えると神経障害を引き起こす。有名なのは水俣病で、神経障害、神経痛などが不可逆的に起こり社会的大問題になったことはいうまでもない。そこまでとはいかなくても、物忘れやうつ病も水銀蓄積と深く関与していることがわかっている。幼児の場合、自閉症も水銀中毒と関係があることがわかってきている。とにかく、これらの毒を体内に放置しておいてよいことなど一つもない。どうやってこの毒を体から出すことができるのか知りたくてたまらなかった。米国人医師は講義の最後にその方法を教えてくれた。「毛髪検査をして、重金属の蓄積が大量の場合、キレーション療法という特殊な薬を点滴します。週に一度くらい続けて、3ヶ月後にまた毛髪検査をしてその結果を見ます。毒素が体内から出て、きれいになっていればあとは毒が体に入らないように注意するのです。毒の量が中程度の場合はαリポ酸のような解毒薬と重金属を体から押し出すマルチミネラルをサプリメントとしてとればよいのです。これらのサプリメントをとりながら、きれいな水を飲んで体を浄化するようにすれば大丈夫です」と教えてくれた。早速、毛髪検査をしたところ、やはりこれらの毒素が警告レベルまで溜まっていた。私は「やっぱりか」と思った。これまで自分の学んだ医学知識を駆使してアンチエイジング治療に専念しているのに、どうしてもいま一つ体調が優れなかったのはこの毒素であることが判明したのだ。原因がわかれば、あとは解決するのみ、私は体から毒を抜く最大限の努力を開始した。